AI導入・運用・費用

AI導入の費用は何で決まる?見積もりの内訳と、費用が変わる3つの要素

AI導入の費用は、対象にする仕事の範囲、今のシステムとのつなぎ方、確認と運用の進め方の3つで大きく変わります。費用の内訳と、見積もりの前に準備しておくことを図解で説明します。

AI導入の費用は何で決まる?見積もりの内訳と、費用が変わる3つの要素

AIを導入したいと考えて調べてみると、費用の幅が大きすぎて、自社の場合にいくらかかるのかが分からない。月額で使えるツールもあれば、個別に作る大がかりなシステムもある。当社がご相談を受ける中でも、最初によく聞かれるのが費用のことです。

AIの導入って、結局いくらかかるんですか?

何の仕事を、どこまでAIに任せるかで全然違うんだよ

AI導入の費用は、何をどこまでやるかで大きく変わります。

AI導入の費用には、決まった相場がありません。ただ、費用が何で決まるかを知っておくと、見積もりを比べやすくなり、無駄な費用もかけずに済みます。この記事では、費用の内訳と、費用が変わる3つの要素を説明します。

この記事のポイント

  • 費用は「対象にする仕事の範囲」「今のシステムとのつなぎ方」「確認と運用の進め方」の3つで変わる
  • ツールの利用料だけでなく、準備や運用、社内の人の時間も費用として考える
  • いちばん時間がかかっている仕事1つに絞ると、費用を抑えて効果を早く確かめられる

AI導入の費用は、3つの要素で決まる

AI導入の費用は、どの仕事を対象にするか、今使っているシステムや資料とどうつなぐか、どこまで確認して運用するかの3つで大きく変わります。同じAIを使う場合でも、この3つが違えば、必要な作業の量がまったく違ってくるからです。

そのため、見積もりを比べるときは、金額だけでなく、この3つの範囲がそろっているかを確かめることが大切です。対象をいちばん時間がかかっている仕事1つに絞ると、作業の範囲が小さくなり、効果も早く確かめられます。

AI導入にかかる費用の内訳

AI導入の費用は、大きく4つに分けられます。見積もりに含まれていない費用がないかを確かめるときにも使えます。

AI導入にかかる4つの費用

  • 作る費用仕事の流れの整理、仕組みの設計と構築、専用画面づくり
  • 続ける費用資料の更新、答えの直し、新しいAIへの対応、効果の測定
  • AIの利用料AIを動かすために、AIの会社に払う料金
  • 社内の人の時間聞き取りへの協力、内容の確認、使い始めの慣れ

見落とされやすいのが、4つ目の「社内の人の時間」です。AIを自社の仕事に合わせるには、仕事を知っている人の協力が欠かせません。当社の導入支援でも、次の3つの役割を、最初にお客さまと一緒に決めています。

役割お願いすること
仕事を知っている担当者使っている資料、ふだんの案件と例外、今の手順を教えていただく
ルールを確認する方聞き取った条件や理由、AIから人に戻す条件を確認・承認していただく
使い続ける担当者試しに使っていただき、資料の変更や答えの直しを誰が扱うかを決める

費用が変わる3つの要素

同じマスターブレインでも、次の3つによって必要な作業が変わります。それぞれ、費用が小さくなる場合と大きくなる場合を並べました。

要素決まること費用が小さい場合費用が大きい場合
対象にする仕事の範囲決まった条件の数、例外、聞き取る情報の量1つの仕事複数の仕事・部署
今の環境とのつなぎ方データの形式、システムとの連携、見られる範囲の設定資料を取り込むだけ複数のシステムと連携する
確認と運用の進め方求める品質、確認する人、更新の頻度標準的な確認高い品質の基準、手厚い運用

たとえば、社内の質問に規程やマニュアルをもとに答えるだけなら、資料を取り込む作業が中心です。一方、受注のシステムとつないで見積書まで作る場合は、システムとの連携や、金額を確かめる仕組みが必要になります。

最初から広く始める場合と、小さく始める場合

最初から広く始める
  • 最初の費用が大きくなる
  • 準備に時間がかかり、効果が出るまで遅くなる
  • 途中でやめにくい
1つの仕事から始める
  • 作業の範囲が小さく、費用を抑えられる
  • 効果を早く数字で確かめられる
  • 結果を見てから、次に広げるかを決められる

作り方そのものにも、市販のサービスを使う、社内向けの専用サービスを使う、自社に合わせて作る、の3通りがあります。どれが合うかで、費用の考え方も変わります。

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費用は、空く時間と回収期間で考える

費用を考えるときは、いくらかかるかと一緒に、どれだけ時間が空くかを見ることが大切です。当社では、空く時間を人件費に直し、導入費用を何か月で回収できるかまでお示ししています。

当社の構築実績から(回収期間の見込み)

約2.4ヶ月通販(社員70名規模)メールの一次処理・分析・社内ファイル検索
約3.0ヶ月製造(素材メーカー)開発の記録と報告書を集約
約6ヶ月建設資材のレンタル図面から数量を拾い、見積もりまで

回収期間は、対象にする仕事の量や、空いた時間をどう使うかで変わります。費用を判断するときは、空いた時間を何に使うかも、あわせて決めておきましょう。効果の計算の順番は、こちらの記事で詳しく説明しています。

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費用の払い方と、契約で確かめること

費用の払い方も、会社によってさまざまです。当社の場合は、次のような形をとっています。

当社の場合の進め方と費用の考え方

  1. ご相談取り組む仕事を決めて、見積もる困っている仕事と資料を伺い、空く時間を試算してからお見積りする
  2. お試し小さく試すお試しの費用は、その後の本契約に充てられる形にしている
  3. 本契約初期費用と月額で進めるAIの利用料は、かかった分をそのままいただく
  4. 3か月ごと続けるかを見直す結果を見て、続ける・広げる・やめるを決める

契約のときには、費用の金額だけでなく、次の点も確かめておくと安心です。

見積もりと契約で確かめること

  • 3つの要素(仕事の範囲・つなぎ方・確認と運用)が、見積もりに書かれているか
  • AIの利用料が、別にかかるのか、含まれているのか
  • 作った仕組みやデータが、途中でやめても自社に残るか
  • 区切りごとに、続けるかを見直す場があるか
  • 使い始めた後の、資料の更新や答えの直しが含まれているか

当社では、途中で終わる場合も、作った仕組み・データ・手順書はお客さまの会社に残る形にしています。作ったマスターブレインと、たまった記録は、御社の資産です。

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見積もりの前に準備しておくこと

見積もりを取る前に、次の3つを整理しておくと、話が早く進み、見積もりの精度も上がります。完璧に整理されていなくても大丈夫です。

見積もりの前に整理すること

  1. 困っている仕事時間がかかっている仕事と、月の件数
  2. 使っている資料その仕事で見ている資料や、使っているシステム
  3. 確認する人AIの答えを最後に確かめる人

当社では、仕様や予算が決まっていなくても、困っている場面を伺うところからご相談をお受けしています。資料を整理し直していただく必要もありません。今ある形のまま、最初に取り組む仕事で使う資料から確認していきます。

マスターブレインの導入費用の考え方

マスターブレインは、会社にあるさまざまな情報・業務知識・判断基準を整理し、必要な場面で活用できるように設計する、会社専用のAI基盤です。

費用は、対象にする仕事の範囲、今の環境とのつなぎ方、確認と運用の進め方を伺ってお見積りします。いちばん時間がかかっている仕事1つから始めれば、作業の範囲が小さく、効果も早く確かめられます。進め方の詳しい内容はマスターブレインの導入支援で、仕組みの全体像はマスターブレインの仕組みで紹介しています。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

まずは1つの業務で、費用と効果を見積もってみませんか?

マスターブレインは、会社の資料・記録・担当者の判断基準を整理し、業務ごとの専用画面から使える会社専用のAI基盤です。まずは資料で全体像をつかむか、御社の業務で相談するかをお選びください。

資料をダウンロード(無料)マスターブレイン サービス概要資料
  • 仕組みと、5つの層の役割
  • 業務別の活用例と構築実績
  • 導入の進め方と、費用の決まり方
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これまでの構築実績から

  • 100%検証208問の正答率地域医師会のチャットボット
  • 約1/10書類作成時間訪問介護・障害福祉の事業者
  • 35分→3分図面から見積まで建設資材のレンタル

この記事の監修者

吉川 遼
吉川 遼よしかわ りょう株式会社 JAPAN SOLUTIONS CAIO(最高AI責任者)/ソフトウェア開発会社 CTO

AIを活用したシステム開発・業務自動化の専門家。システム開発に10年携わり、GPT-3.5の頃から生成AIを実際の業務に取り入れてきた。基幹システムの刷新から業界に特化したAIサービスまで、本番で動くシステムを設計・構築している。

  • AIで業務を効率化し、社員20人で10個以上のサービスを運営
  • 教育の流れをAIで自動化し、未経験の5人を3か月で開発者として戦力化

主な登壇

執筆:ジャパンソリューションズ 編集部|運営会社について ↗

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