楽天市場のお気に入り通知とは?有効活用すれば売り上げが上がる?

楽天市場は日本最大のECモールであり、毎日多くのユーザーがモール内を回遊してショッピングを楽しんでいます。

ショップ側は機会損失が発生しないように適量の在庫を確保し、最大限の成果を得るための努力が求められます。

しかし、特需や不安定な在庫商品の場合、やむなく欠品が発生してしまうことがあります。

欠品を確認したユーザーのなかには、どうしても欲しいアイテムの場合「お気に入り通知」を設定する人がいます。

こちらの記事では、楽天市場のお気に入り通知について、有効活用すれば売り上げが上がるのかとあわせて解説します。

 

「お気に入り通知」とは?

楽天市場の商品ページを確認してみると、カートの下あたりに「☆お気に入り登録」というものがあることをお気づきでしょうか?

こちらのボタンをワンクリックすることで、ユーザーはかつて気になった商品を簡単に探すことができるのです。

ユーザーのなかには、手持ちのお金が少なかったり、類似商品と比較したかったりする人が多くいらっしゃいます。

そのような人が複数のページをまたがったり、ページのURLをどこかに保存したりする際、面倒に感じるものです。

そこで、楽天市場ではユーザーの利便性を向上させるために、お気に入り登録という機能を設けました。

一見カートに入れっぱなしにしておけば問題ないと思われがちですが、「お買い忘れはございませんか?」的なメールが来ます。

何度もこのようなメールを受け取ると、買い物をせかされていると感じてしまい、ストレスになってしまいます。

お気に入り登録機能を使うことで、ユーザーは通知のストレスを感じることなく、あとでアイテムを見返すことができます。

 

ユーザーがお気に入り通知を行うメリット

こちらでは、ユーザーがお気に入り通知を行うメリットをご紹介します。

 

あとから商品ページを見返しやすくなる

ユーザーが楽天市場の商品をお気に入り登録することによって、あとから商品ページを見返しやすくなります。

いわゆるブックマークと同じような使われ方であり、わざわざ商品を探さなくても良くなるのです。

あとから商品を購入したいユーザーにとって、利便性やユーザビリティは購入率に影響を及ぼす大きな要素となります。

このように、お気に入り登録・通知はユーザーの利便性だけではなく、店舗の収益に大きな影響を及ぼす要素といえます。

 

お得な情報を受け取れる

お気に入り登録はただ登録するだけではなく、さまざまな情報の通知を受けるためにも用いられています。

たとえば、クーポン情報やポイントアップ、値下げといった、ユーザーにとって明確なメリットに関する情報が挙げられます。

上記のような性質から、楽天ユーザーのなかにはその場で即決せずに、一旦保存してから購入タイミングを待つ人がいます。

店舗としては早めに購入してもらって現金化したいことから、店舗独自のクーポンを発行することが考えられます。

 

「お気に入り登録数表示」で商品分析を行おう

このように、ユーザーの観点からお気に入り登録はお得な情報を受け取れるなど、さまざまなメリットを得られます。

では、店舗側にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

店舗側はお気に入り登録を受け取ることで、分析を行えるようになります。

近年では幅広く多くのアイテムを取り扱う店舗だけではなく、ターゲットを絞った店舗も多く出店しています。

実店舗や倉庫では在庫スペースも限られていることから、大量の在庫は経営コストを圧迫する要因となります。

ターゲットを絞って商品を選定して販売することによって、効率良く収益を獲得できるようになるのです。

その際、山勘や感性によって商品やカテゴリを選定すると外してしまう可能性が高く、売り上げが期待できません。

その際に用いるのが過去の購入データであり、楽天市場ではお気に入り登録に関するデータも参照できます。

どのようなユーザーがどのような商品を登録したのかを知ることで、販売活動に活かせるでしょう。

 

分析をしたら何ができる?

お気に入り登録分析では、下記の項目を参照できます。

  • 指定した期間のお気に入り登録ユーザー数
  • 累計登録ユーザー数
  • 商品在庫数
  • 登録ユーザー属性
  • 登録推移

 

「お気に入り」という言葉の通り、ユーザーは対象となる商品に興味を持っている状態といえます。

お気に入りの数が多い商品やショップほど多くのユーザーに興味を持たれているといえることから、分析には大きな価値があります。

ユーザー行動のひとつとして、お気に入り登録されている商品と類似している商品を登録している可能性が考えられます。

ECモールの戦略として、ほかのショップからユーザーを取る、というものがあります。

そのためにはポイント変倍やクーポンの発行などが挙げられ、これらは明確にユーザーのメリットとなるのです。

これらが発行されることによって、お気に入り登録しているユーザーに通知がされるため、購入に至る可能性が高まります。

 

お気に入り登録の方法

お気に入り登録には、商品と商品を取り扱っているショップそのものを登録する方法があります。

いずれも対象となるページで「お気に入り登録」のボタンをクリックすることによって、お気に入りブックマークに記録できます。

登録したお気に入りについては画面右上にある「☆お気に入り」から、いつでも確認が可能です。

また、お気に入り登録したショップやページに動きがあった際は、「!お知らせ」をクリックすることで確認できます。

 

お気に入り通知が表示されない原因と対処方法

ユーザーのなかにはお気に入り登録を実行したにも関わらず、通知が届かないことがあります。

そのような場合、下記が原因として考えられます。

  • ネットワーク・通信環境が良い場所に移動する
  • デバイスの設定により、通知がオフになっている可能性がある。

 

スマホデバイスをお使いの場合、iOSとAndroidによって設定の変更方法が異なります。

下記はそれぞれのデバイスにおける変更方法です。

 

iOS

ホーム画面>設定>通知センター>楽天チェック の順にタップし、通知のスタイルを「バナー」または「ダイアログ」に変更する。

 

Android

設定>アプリの順にタップしてから楽天市場を選択し、「通知を表示」にチェックを入れる。

 

これらを行うことによって、ユーザーはお得な情報をいつでも得られるようになります。

店舗側はユーザーがお得な情報を見逃さないように、上記対処方法をどこかに記載しておくと良いでしょう。

 

まとめ|お気に入り登録はユーザーが気に入ったことを示すサイン

こちらの記事では、楽天市場におけるお気に入り登録について解説しました。

お気に入り登録は楽天市場がユーザーの利便性を向上させるために設けた機能であり、ユーザーと店舗双方にメリットがあります。

ユーザーがお気に入り登録をすることで、あとから商品ページを見返しやすくなる、お得な情報を受け取れるメリットを得られます。

一方、ショップ側からするとお気に入り登録された商品やユーザーデータなどを取得できるため、分析に活用できます。

登録の際には各種ページに設けられているお気に入り登録ボタンから、ワンクリックで保存できるため、簡単にあとから見返せます。

お気に入り情報を分析して、多くのユーザーに満足してもらえるキャンペーンの実施や、需要がある商品をそろえましょう。

平野涼介

この記事の著者

平野涼介

この記事の著者

平野涼介
ECコンサルタント:マネージャー

インフルエンサーマーケティング事業の責任者としてPRやマーケティングに従事。その後、自社商品の1からの販促を担当しインフルエンサーPRを通して大ヒット。

自社商品をECモール出店に切り出し各モールで数々の賞を獲得。

自社商品の運営で得た実績とノウハウを生かしEC SUPPORTERZを立ち上げ、主にECモールのコンサルティングを通してECの企業様をサポート中。

全体戦略設計力と売りに繋がる施策実行力が強み。