Qoo10では定期的にタイムセールやキャンペーンなどを実施しているため、普段よりお得にショッピングを行えます。
Amazonの場合は「プライムデー」、楽天市場の場合は「スーパーセール」など、多くのユーザーが集まるイベントです。
Qoo10においては「メガ割」と呼ばれるイベントが大きなイベントであり、多くの集客と売り上げ増加が期待できます。
こちらの記事では、Qoo10におけるメガ割とはどのようなものなのかについて、プロモーション効果とあわせて解説します。
Qoo10の「メガ割」とは?
Qoo10における「メガ割」とは、1年のうちに4回行われる、大規模なショッピングイベントを指します。
具体的な開催時期は不定期ですが、ユーザーには割引率が高いクーポンが提供されます。
普段よりもお得にショッピングを行えることから、店舗はメガ割に参加することで多くのユーザーを集めることができます。
2024年は下記のスケジュールで開催されており、いずれも10日程度だったことがお分かりいただけるでしょう。
- 2024年3月1日〜3月12日
- 2024年6月1日〜6月12日
- 2024年9月1日〜9月12日
- 2024年11月25日〜11月27日
クーポンの配布タイミングは1度のメガ割で3回に分けて発行され、それぞれ使用期限が設けられています。
ユーザーは3回に分けてクーポンを受け取らなければならないため、一見手間ばかりかかるデメリットと思われがちです。
しかし、言い換えるとQoo10サイトに3回アクセスしてくれる可能性があるといえます。
クーポンについてはQoo10の特設サイトや専用ページが作成され、そのページで受け取ることができます。
メガ割専用のページにはさまざまな情報が記載されていることから、ユーザーは一通り目を通す傾向にあります。
クーポンを受け取ったユーザーは使用期限が設けられていることから、何とかして使い切りたいと考える人が多いです。
メガ割は割引率が高く、得られる利益が通常の日よりも少なくなる傾向にありますが、本当の目的はプロモーションにあります。
Qoo10を含むECモールでのビジネスでは、商品だけではなく店舗を認知してもらった方が、高い収益を得られます。
「あのお店は品ぞろえが豊富」「このお店は珍しい商品を取り扱っている」と思ってもらうことで、ブランディングになります。
メガ割に参加することで多くのユーザーの目に触れるようになることから、ブランディングやマーケティングを実践できます。
一度ブランディングに成功すると、メガ割期間以降の集客にも良い影響を及ぼすため、積極的に参加するべきです。
メガ割の効果
Qoo10は10代から30代までの女性がメインで活用しているECモールであることから、プロモーション方法が重要です。
メガ割単体でも高い成果を期待できますが、メガ割の前にSNSなどでを活用しプロモーションを仕込むことでより多くのユーザーを集められます。
実際に、弊社の自社ブランドでもメガ割に合わせた事前のプロモーションで爆発的な売り上げ創出に成功しています。
また弊社のご支援先でも、メガ割期間中にイベント期間中の売り上げを1億円以上にスケールさせることに成功しており、メガ割に合わせて消費者の消費活動も非常に活発になるため、期間中の積極的なQoo10内での広告買い付けや、外部広告は勿論、事前のプロモーション、本番に向けたプロモーション最適化なども非常に重要な施策になります。
▼メガ割期間中に1億円以上の売り上げを創出した事例紹介は下記よりご確認可能です。
→ECモール・TikTok・Meta・メルカリAds | イベント売上1億3千万円達成。戦略的運用型広告活用による成長の成功事例
メガ割時のプロモーション
Qoo10では定期的にタイムセールやキャンペーンなどを実施しているため、普段よりお得にショッピングを行えます。
Amazonの場合は「プライムデー」、楽天市場の場合は「スーパーセール」などは、多くのユーザーが集まるイベントです。
Qoo10においては「メガ割」が大きなイベントであり、多くの集客と売り上げ増加が期待できます。
こちらの記事では、Qoo10におけるメガ割とはどのようなものなのかについて、プロモーション効果とあわせて解説します。
メガ割広告|メガ割AD
メガ割AD仕組み・特徴
メガ割ADは、年4回の「メガ割」セール(および類似のメガポ期間)専用の広告枠です。メガ割開催中に公開される特集ページ「今日のメガ割」の上部に、大きく商品カードを表示できます。
アプリ・モバイルで目立つピンクの枠で表示され、ユーザーの注目を集めやすい仕様です。広告申請した商品のうち上位の商品が最大10件まで上部に掲載され、それ以外の申請商品も下部にランダム表示されます。
出稿には事前に対象商品としてメガ割参加申請を済ませている必要があります。
メガ割ADの使用メリット
メガ割/メガポという最大級の集客イベントのトラフィックをフルに活かせる広告です。
特集ページの最上部に大きく露出できるため認知効果も高く、アクセス急増が見込めます。公式いわく「4,500円以上の高単価商品に効果的」とされ、単価が高めの商品を効率よく売るチャンスになります。
費用も1商品3,000円/日と、イベント規模を考えれば比較的安価です。メガ割中は競合も多数の商品を投入するため、この枠を押さえることで大きな差別化が可能です。
メガ割ADの使用デメリット
出稿できるのはメガ割/メガポ期間中だけで、年間でもチャンスは限られます。
また広告枠が1日最大1,500枠と上限があり、人気商品ジャンルでは早めに埋まる可能性があります。低単価商品には効果が薄い(高単価向き)とされるため、平均客単価が低いショップには優先度が下がります。
基本的にメガ割参加(20%OFFクーポン提供)が前提のため、クーポン分10%の負担は別途発生します。つまりショップ側コストは広告費3,000円+値引き負担10%となり、利益計算に要注意です。
メガ割の精算
メガ割における割引率は合計20%であり、店舗とQoo10がそれぞれ10%ずつ負担します。
下記はメガ割プロモーションを行ったあとの精算の一例です。
例:カテゴリー手数料が10%、販売価格が5,000円の商品をメガ割設定した場合
- メガ割期間中の購入価格 :5,000円×(100% – 20%)=4,000円
- 店舗の負担金額 :(5,000円-4,000円)÷2=500円
- Qoo10側の負担金額 :(5,000円-4,000円)÷2=500円
メガ割の販売店負担割引額は「販売関連の差引額」にて差し引きされます。
精算のタイミングはメガ割注文が発生した日の次の精算日や、セラーレベルの精算サイクルになります。
精算データについては、下記の方法で確認できます。
注文の入金時に確認する方法
- 「プロモーション精算内訳」タブを開く
- メガ割の開催時期を選択
- その下の「入金日基準精算内訳」で検索する期間を選んで、「検索」ボタンをクリック
注文の精算時に確認する方法
- 「販売精算内訳」タブをクリック
- ページ下段の「販売関連の差し引き内訳 メガ割」タブを開いて、検索条件を「精算差し引き完了日」を選択
- 期間選択後に「検索」ボタンをクリック
- その下の「メガ割プロモーション差し引き内訳」で確認
下記は、精算確認画面に表示される項目の説明です。
- メガ割での商品決済金 :購入者の支払い金額
- 販売価格 :商品の販売価格
- オプション金額 :オプション追加金額/割引価格
- 販売店負担割引金額 :メガ割とは別に販売店が設定した割引金額
- メガ割引クーポン :メガ割クーポン使用による割引された金額
- メガ割引クーポン1/2 :メガ割クーポンの割引金額のうち販売店が負担する割引額
- Qoo10サービス利用料 :成約時にQoo10へ支払う取引手数料の金額
- 精算金額 :販売価格 – 販売店負担割引金額 – Qoo10サービス利用料の金額
- 未収金確定日 :実際精算された金額からメガ割分の割引額が差し引かれる次の日
参考ページ:Qoo10ホームページ「メガ割プロモーション」
(https://doc.image-qoo10.jp/sqm/JP/guide_megawari_JP.pdf)
SNSでのプロモーション
先述の通り、Qoo10のユーザーは10代から30代がメインであることから、SNSによるプロモーションが有効です。
特に、近年ではショート動画を視聴・共有できるサービスである「TikTok」を利用する店舗が多くなりました。
TikTokもメインターゲット層が10代から30代であることから、Qoo10とは相性が良いサービスといえます。
TikTokの特徴として、外部リンクをプロフィール欄に設置できることが挙げられます。
なお、フォロワー数によって掲載方法が下記のように異なります。
- フォロワーが1,000人以上:「プロフィールを編集」から「自己紹介」下の「ウェブサイト」にURLを貼り付ける
- フォロワーが1,000人未満:「プロフィールを編集」の「自己紹介」にURLを貼り付ける
Instagramもプロフィール欄にURLを貼り付けることができますが、いずれもプロフィールを見てもらうことが前提です。
ほかにも、メガ割で集客に注力をしている店舗はX(旧Twitter)やYouTubeなどを用いています。
自社メディア以外にもインフルエンサー活用なども非常に効果的
自社の既存ファンなどに向けた、メガ割に向けた訴求も効果的ですが、弊社の成功パターンとしてはメガ割前と期間中のSNSでのインフルエンサー施策が非常に効果的で、爆発的な売り上げも見込めます。
下記は実際にメガ割に合わせてプロモーションを実施しているインフルエンサーやメディアのプロモーション例となります。
競合のプロモーション状況などは各SNSで「メガ割」と検索し、『PR』や『提供』と記載されているものはプロモーション投稿となりますので、実際にどういったプロモーションが行われているのかの確認が可能です。
自社のプロダクトと同ジャンルの商品PRを実施しているインフルエンサーやメディアであれば、自社の商品のプロモーションを実施してくれる可能性もあるため、ダイレクトメッセージなどを送り、金額などについて確認することをお勧めします。
メガ割前の準備
メガ割は新規顧客の獲得やリピーターの確保など、さまざまな施策に有効なプロモーションです。
しかし、ただメガ割に参加しただけでは期待しているような成果を得られず、手数料のマイナスだけが目立ちます。
そのため、メガ割への参加が決定したあとは、下記の準備を行いましょう。
入り口となる商品を選定する
メガ割ではQoo10に出品している商品がすべてメガ割の対象になるのではなく、自分で選ぶことができます。
下記の手順でメガ割への申請と、メガ割から除外する商品を選定します。
※除外設定をせずにメガ割申請をすると、すべての商品がメガ割の対象となるため注意しましょう。
▼Qoo10管理画面へログイン(QSM)
▼プロモーション > メガ割プロモーション を選択
▼「メガ割プロモーション」ページから各「申請する」「同意する」にチェックを入れて「保存」ボタンをクリック
▼申請が完了すると、メガ割プロモーションページトップに「申請済み」の文字が表示がされる
▼「プロモーション除外商品の設定」で商品を検索
▼メガ割対象外にしたい商品をチェックボックスで選ぶ
▼「対象外」ボタンをクリックし、ポップアップが表示されたら除外設定完了
プロモーションの対象とする商品を選ぶ際は、もっと売れてほしかったり新商品だったりを選定する店舗が多いです。
これらは何らかの理由で露出が少なく、ページを目にするユーザーが少ない傾向にあります。
メガ割は多くの多くのユーザーが集まるため、対象商品を少しでも多く選定しておくことでユーザーの目に留まる可能性を上げることが可能です。
一方、利益率が低い商品については、場合によっては赤字になってしまうため要検討です。
商品ページを最適化する
メガ割に参加しても期待していたような成果が得られない原因のひとつとして、ページ情報の充実が挙げられます。
どのような商品でも、Eコマース上で購入する際は可能な限り情報を収集したいものです。
世の中に出回っている定番商品や、使い慣れている商品の場合は多くの説明は不要だと思われるでしょう。
しかし、そのような商品が掲載されているページの内容が充実していないと、「さぼっている」と思われるかもしれません。
メガ割に限らず、Qoo10で多くの売り上げを上げるためには、商品ページの最適化が不可欠です。
Eコマースで売れるページには、「BEAFの法則」が適用されていることが多いです。
BEAFの法則は下記4つの要素の頭文字を取ったもので、ランディングページやコピーライティングなどに採用されています。
- Benefit(購入メリット):キャッチコピーを活用して興味を引く
- Evidence(論拠):実績やユーザーの声をもとに、人気があることを証明する
- Advantage(競合優位性):他社や類似商品との差別化を図る
- Feature(さまざまな特徴):サイズや使い方、素材などの詳細情報を記載する
これらを上から順番に記載することで、ページ全体に統一感が生まれ、購入に至る可能性が高くなります。
たとえば、Qoo10においてBenefit(購入メリット)は、検索結果やページ最上部に表示されるタイトルが該当します。
一目で興味を引くためには、タイトルやサムネイル画像などを工夫する必要があり、まずは流入してもらう必要があります。
これらはSEO対策の観点でも重要であることから、優先順位をつけて実施することをおすすめします。
レビューをためる
Eコマースにおいてレビューや口コミは、売り上げを大きく左右する要素といっても過言ではありません。
口コミには商品そのものの評価だけではなく、店頭の対応などさまざまな情報が記載されています。
世の中に多く流通している商品の場合、不良品が紛れ込んでいない限りは評価に大きな変化はありません。
しかし、発送元となる店舗の対応が悪く、その旨がレビューにかかれてしまうと瞬く間に広がってしまうものです。
どのような人でも、評判が悪い店舗よりも対応が良く、評判が良い店舗で買いたいと感じることでしょう。
これらの評価は一朝一夕でできるものではなく、日頃からの対応が影響します。
「遅れてもいいや」「返信がめんどくさい」と思っていると、いつの間にかユーザーが離れています。
メガ割で多くのユーザーに露出したとしても、評判が悪い店舗だった場合は期待しているような成果は得られません。
そのため、メガ割だから売れるだろうと考えるのではなく、普段の行いが重要だといえます。
まとめ|メガ割はスタートにすぎない
こちらの記事では、Qoo10で開催されるビッグイベントである、メガ割についてご説明しました。
Qoo10における「メガ割」とは、1年のうちに4回行われる、大規模なショッピングイベントを指します。
メガ割に参加することで多くのユーザーの目に留まるため、売り上げ向上や新規顧客獲得ができます。
参加前には入り口となる商品を選定する、商品ページを最適化する、レビューをためることで、最大限の成果を得られます。
Qoo10のメガ割を利用して、継続した売り上げ増加のための施策を行いましょう。
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記事内でもご紹介した、メガ割期間中に1億円以上の売り上げを上げた事例や、自社ブランドでAWARDを獲得するに至ったQoo10の攻略などについてお話することが可能です。
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