Qoo10で売れる商品写真の撮り方と編集方法について解説

Qoo10に出店しても、なかなか売上が伸びず悩んでいませんか。

その原因は、画像や写真のクオリティにあるかもしれません。

ネット販売では、視覚情報こそがユーザーの購買判断を左右します。

特にQoo10はスマートフォン利用者が多く、第一印象となる商品画像の役割が極めて重要です。

こちらの記事では、Qoo10で売上アップを実現するための画像活用のコツやルール、撮影・編集テクニックまでを詳しく解説します。

 

Qoo10で画像・写真が売上に与える影響と重要性

Qoo10における画像や写真の重要性は、他のECモール以上に高いと言えます。

特にスマートフォンユーザーの割合が多いQoo10では、画像の第一印象が購入判断を大きく左右します。

視覚情報だけで商品特徴を伝えることが求められるため、写真の質と構成が売上に直結するのです。

 

購入前に画像で伝わる情報の価値

ユーザーは商品を実際に手に取ることができないため、画像が判断材料となります。

写真1枚で「品質」「サイズ感」「使用イメージ」が明確に伝われば、購入意欲は格段に高まります。

反対に、情報が不足していたり、粗い画像であったりすると、不安や不信感を抱かれやすく、離脱の原因になります。

とくにQoo10のように価格競争が激しいプラットフォームでは、限られたスペースで「安心感」や「魅力」を伝える画像が求められます。

商品写真は単なるビジュアルではなく、無言の営業マンともいえる存在です。

 

他店と差をつける魅力的な画像作りのポイント

売れる画像には共通点があります。

背景が整理され、照明が適切で、商品の色味や質感がはっきり伝わることが基本です。

加えて、使用シーンやサイズ比較など、購入後のイメージが湧く工夫も効果的です。

たとえば、アパレルであればモデル着用写真、キッチン用品であれば実際に料理をしている様子などを含めると、ユーザーの想像を刺激できます。

また、Qoo10は複数枚の画像登録が可能です。

メイン画像には商品の魅力を凝縮し、2枚目以降には詳細・機能・サイズ・使い方を順に掲載する構成が推奨されます。

Qoo10においては、画像の順序もコンバージョンに影響するため、視線の流れやスマホ表示を意識した設計が鍵となります。

 

Qoo10で売れる画像・写真の撮影と編集テクニック

Qoo10で成果を上げるには、商品画像のクオリティを高めることが重要です。

こちらでは、撮影から編集、仕様に準拠したアップロードまで、実践的なポイントを解説します。

 

撮影機材と準備

商品撮影には高価な機材が必須ではありません。

最近のスマートフォンでも十分な解像度と画質が得られるため、背景や照明を整えるだけで印象が大きく変わります。

白い背景紙、自然光もしくはLEDライト、三脚があれば、ブレのない美しい商品写真が撮影できます。

また、反射や影が強い素材の商品にはレフ板を用いると効果的です。

準備段階で「撮影対象の汚れや指紋」「パッケージのヨレ」「明るさムラ」なども丁寧に整えておきましょう。

 

商品撮影の基本テクニック

売れる商品写真には共通の「構図」があります。

基本は商品の正面、斜め45度、真上からの3カットを撮影し、サイズ感や素材感が伝わるようにしましょう。

商品の用途に応じて、手に持った状態や実際の使用シーンも追加すると、ユーザーの想像力を刺激できます。

食品であれば「食べかけ」「断面」など、アパレルであれば「着用」「後ろ姿」など、生活に溶け込んだリアルな視点が求められます。

加えて、商品単体だけでなく「同梱物」「サイズ比較(定規や手との比較)」も必須です。

撮影は日中の自然光を活用し、影が出ない角度から照明を当てるのがポイントです。

 

編集での仕上げ方

撮影後は編集作業で仕上げます。

明るさ・コントラスト・ホワイトバランスを調整することで、商品の色味や質感がより鮮明に伝わります。

ただし、過度な補正は実物とのギャップを生むため、現物に忠実な再現が基本です。

背景のトリミングや不要な影の除去も忘れず行いましょう。

文字入れを行う場合は、訴求ポイントを簡潔に表現し、スマートフォンでも視認しやすい大きさ・フォントを選んでください。

特に、Qoo10では「1枚目に文字入れ禁止」などのルールがあるため、編集前にガイドラインを確認することが大切です。

 

画像のサイズ・フォーマットとQoo10の推奨仕様

Qoo10では、商品画像の仕様が細かく定められています。

メイン画像の推奨サイズは「750px × 750px」、形式はJPEGまたはPNG、ファイルサイズは最大5MBです。

1商品につき最大15枚まで画像を登録できますが、1枚目にはQoo10のルール上、過度な装飾・文字入れは禁止されています(2024年7月時点)。

また、画像内に他社ブランドロゴや虚偽の認証マーク、薬機法違反となる表現が含まれていると審査でリジェクトされる可能性があります。

画像はPCとスマホ両方の表示に対応する必要があるため、縦横比や画面端切れに注意して配置を調整しましょう。

最終的には、Qoo10出店者管理ツール「QSM」内でプレビュー表示を確認し、最適な配置となっているか確認することが推奨されます。

 

Qoo10画像アップロードのルールと薬機法への配慮

Qoo10において画像は商品訴求の要です。

しかし、掲載には「モール独自のルール」や「法令順守」が求められます。

こちらでは、画像審査のポイントや、特に注意すべき薬機法への配慮を解説します。

 

Qoo10画像ガイドラインの基本

Qoo10では、出店者がアップロードする画像に関して、厳格なガイドラインが設けられています。

とくにメイン画像(1枚目)には以下の制限があります。

  • 文字や装飾の挿入は禁止(アイコンや価格表記など含む)
  • 画像内にブランドロゴ・他社製品名・著作権物を含めない
  • 誇大表現やユーザーを誤認させる加工は禁止

 

上記違反があると、審査にてリジェクトされたり、最悪の場合アカウントの警告対象となることがあります。

 

薬機法の基礎と画像表現の注意点

医薬品、化粧品、サプリメント、健康機器などを扱う場合には、薬機法(旧:薬事法)への配慮が必要です。

薬機法では、商品ページや画像内での表現に次のような制限があります。

  • 「絶対に治る」「副作用ゼロ」「最短で痩せる」など断定的な効果効能の記載は禁止
  • 医師や専門家の推薦を装った画像使用は禁止
  • Before/After画像は原則NG(変化を暗示する内容は違法性が高くなります)

 

また、商品説明であっても、誤解を招く表現は処分対象となる可能性があるため、慎重な表現設計が求められます。

 

参考ページ:厚生労働省ホームページ

「令和7年の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)等の一部改正について」

 

健康関連商品の画像で気をつけるポイント(約400文字)

とくに健康食品や美容機器を販売する場合、画像が原因で広告違反とされる事例も少なくありません。

以下の点に配慮しましょう。

  • Before/After構図の禁止(例:着用前後の体型比較、使用前後の肌の変化)
  • イメージ画像であっても、実際の効果を誤認させるような配置・文言は避ける
  • 医療用語(例:「免疫」「アレルギー改善」など)は使用せず、あくまで食品としての立場を明示する

 

さらに、画像内での誤解を招く比較・ランキング表記にも注意が必要です。

「No.1表記」には客観的な根拠(調査機関・調査時期など)を記載しなければなりません。

SNSなどでの二次流用も含め、全てのメディアで法令に整合しているか確認することが重要です。

 

画像・写真を活用したQoo10での売上アップのための継続的なコツ

Qoo10では、一度作成した画像をそのままにするのではなく、継続的なブラッシュアップが売上向上の鍵となります。

こちらでは、日々の運用において実践すべき画像改善とその活用術をご紹介します。

 

定期的なA/Bテストで効果を検証する

画像の変更が売上やクリック率にどう影響するかを測定するには、A/Bテストが有効です。

Qoo10ではサムネイルの差し替えによるインプレッションやCTRの変化を確認しやすいため、複数パターンを試すことが推奨されます。

  • 明るい背景 vs 暗い背景
  • 無地背景 vs モデル着用写真
  • シンプルなレイアウト vs 購買訴求入りの構成

 

こうした差分で、どのデザインが購入行動につながりやすいかを検証できます。

 

シーズンやイベントに合わせた画像展開

Qoo10では季節イベントやモールキャンペーンが頻繁に行われます。

そのタイミングにあわせて、商品画像も下記のように変えると効果的です。

  • 春の新生活シーズン:明るく清潔感のあるトーン
  • 夏のセール時期:涼しさ・機能性・軽量感の訴求
  • ハロウィン・クリスマス:装飾要素やカラーで季節感を演出

 

画像をイベントや購買心理と連動させることで、訴求力を高めることができます。

 

ユーザーの行動データをもとに改善を繰り返す

Qoo10の管理画面では、商品ごとのアクセス数・クリック率・コンバージョン率が確認できます。

これらのデータと画像の変更タイミングを突き合わせて分析することで、どのビジュアルが成果につながっているか判断できます。

  • クリック率は高いが購入率が低い → タイトルや商品説明との整合性を再確認
  • アクセス数が伸びない → サムネイルでの第一印象を再設計

 

このように、感覚ではなくデータに基づくPDCAを回すことが、売上最大化の近道です。

 

Qoo10で画像から売れる導線を設計するためのヒント

先述の通り、Qoo10において画像は売上を左右する重要な要素です。

以下にて、Qoo10で画像から売れる導線を設計するためのヒントを見てみましょう。

 

商品画像は営業ツールと捉える

Qoo10における商品画像は、単なるビジュアル情報ではなく、ユーザーを購入へと導く「営業ツール」です。

特にメイン画像は、検索結果やカテゴリページで最初に目に触れるため、瞬時にユーザーの興味を惹きつける構成が求められます。

 

視線誘導で購入ストーリーを設計

まず重要なのは、「視線誘導」です。

画像の中でどの要素を最初に見せるか、どういう順番で情報を伝えるかを意識し、アイキャッチ・訴求・信頼性といった情報をレイヤー的に配置することが効果的です。

例として、1枚目の画像では「ランキング上位」や「期間限定価格」など、購入の動機づけとなる文言を明確に記載します。

同時に、「送料無料」や「レビュー高評価」といった安心材料を添えることで、離脱率の低下にも寄与します。

 

比較優位を一目で伝える工夫

次に意識すべきは「比較優位の提示」です。

ユーザーは複数商品を比較して検討するため、自社商品の優位性(サイズ感、実用性、コスパなど)を端的に伝えることが求められます。

競合との違いが一目で分かる構成であれば、他商品との差別化にも直結します。

 

画像内文字は情報整理とコントラストを意識

画像内の文字情報は「詰め込みすぎない」ことも大切です。

文字量が多すぎると、かえって視認性が下がるだけでなく、スマートフォンでの閲覧時に読みにくくなる傾向があります。

要点を3〜4ワードでまとめ、フォントサイズや色のコントラストで強弱をつけると効果的です。

 

サブ画像で安心感と使用イメージを伝える

サブ画像では「利用シーンの提案」や「サイズ比較」「梱包状態」などを丁寧に表現することで、購買後のギャップを減らし、CVR向上につながります。

導線全体として、「見た目→安心感→機能→購入理由」というストーリーを画像で完結させることを意識しましょう。

 

以上のポイントを押さえることで、単なる写真の羅列ではなく、購入へとつながるビジュアル導線の設計が実現できます。

 

おわりに

こちらの記事では、Qoo10における画像・写真活用のポイントや売れる導線設計について解説しました。

商品画像は単なる装飾ではなく、ユーザーの購買行動を促す重要な営業ツールです。

メイン画像で注目を集め、サブ画像で信頼と安心感を提供することで、コンバージョン率は大きく変わります。

視線誘導や比較優位性の提示といった工夫を重ねることで、競合との差別化を図ることが可能です。

常にユーザー視点を忘れず、画像ひとつひとつに意味と意図を持たせることで、Qoo10ビジネスの成果向上につなげられるでしょう。

平野涼介

この記事の著者

平野涼介

この記事の著者

平野涼介
ECコンサルタント:マネージャー

インフルエンサーマーケティング事業の責任者としてPRやマーケティングに従事。その後、自社商品の1からの販促を担当しインフルエンサーPRを通して大ヒット。

自社商品をECモール出店に切り出し各モールで数々の賞を獲得。

自社商品の運営で得た実績とノウハウを生かしEC SUPPORTERZを立ち上げ、主にECモールのコンサルティングを通してECの企業様をサポート中。

全体戦略設計力と売りに繋がる施策実行力が強み。