「LINE公式アカウントを導入すべきか?」「どう始めれば成功できるのか?」人口の約7割が利用するLINEは、今やBtoCビジネスを展開する中小企業にとって必須の集客・販促ツールとなりました。しかし、いざ導入を検討しても、「開設手順がわからない」「何を目標に運用すればいいか」と悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。
このコンテンツでは、LINE公式アカウントの導入判断に必要なメリット・デメリットから、具体的な開設手順、そして運用開始後に必ず追うべき初期KPI(友だち数、ブロック率)の具体的な設定方法までを、中小企業の目線でわかりやすく解説します。この記事を読めば、迷いなくアカウントを開設し、運用を成功に導くための第一歩を踏み出せるでしょう。
なぜ中小企業にLINE公式アカウントが必須なのか?

まず初めに、LINE公式アカウントを導入すべきか迷っている中小企業の担当者向けに、導入によって得られる具体的なメリットと、事前に知っておくべきデメリット、そして費用面を解説します。
企業が導入するメリットとデメリット
LINE公式アカウントは、他のSNSやメールマガジンにはない強力なメリットを持つ一方で、注意すべき点も存在します。
メリットは、高い開封率と顧客との近さです。LINEは日常の連絡ツールであるため、メッセージの開封率がメルマガ(平均10~20%)に比べ60%以上と非常に高い傾向にあります。
また、顧客との1to1コミュニケーションが可能な点も魅力。個別のチャット機能やセグメント配信により、顧客一人ひとりに合わせた細やかな対応や情報提供ができ、リピート率向上に繋がります。
ただし、ブロックされる可能性があることや、配信コストがかかる点はデメリット。頻繁すぎる配信や、ユーザーにとって価値のない情報が多いと、すぐにブロックされてしまいます。ブロック率は運用効果を測る重要な指標です。
また、LINE公式アカウントは、無料プランもありますが、友だちが増え、配信通数が増えると有料プランへの移行が必要になり、コストがかさむ可能性があります。
押さえておきたい主要機能一覧と料金プラン
LINE公式アカウントには、中小企業の集客・販促を強力にサポートする機能が充実しています。メッセージ配信、チャット、リッチメニュー、クーポン、ショップカードなどが主要な機能であり、無料プランでも多くを活用できます。
またLINE公式アカウントは、メッセージの配信数に応じてプランが分かれています。プランとメッセージ配信数は以下の通りです。
- コミュニケーションプラン:月額0円で200通まで。小規模事業者やテスト運用に最適です。
- ライトプラン:月額5,000円で5,000通まで。中小企業の一般的な利用に最適です。
- スタンダードプラン:月額15,000円で30,000通まで。友だち数が多く、頻繁にメッセージ配信を行う企業向けです。
まずはコミュニケーションプラン(0円)で開設し、友だち集めや運用テストを行い、友だちが5,000人近くになり、メッセージ通数が増えてきたらライトプランへ移行するのが最も効率的といえます。
企業アカウント開設の具体的な手順

次に、実際にLINE公式アカウントを開設する際の具体的なステップを、迷わず進められるように解説します。
アカウント作成に必要なものと準備
LINE公式アカウントの開設は、以下のものがあれば数分で完了します。
- LINEアカウント(個人用):企業の公式アカウント管理画面にログインするために必要です。
- メールアドレス:連絡用として使います。
- 事業者情報:企業名、業種、所在地などの基本情報。
LINE公式アカウントを開設する3ステップ
ステップ1:LINE Business IDの登録
LINE公式アカウントの管理画面にアクセスし、「アカウント開設」をクリックします。個人のLINEアカウントか、メールアドレスのどちらかでLINE Business IDを登録します。
ステップ2:アカウント情報の入力
企業名(アカウント名)、業種、メールアドレスなどの基本情報を入力します。ここで入力したアカウント名は、後から変更可能ですが、ユーザーに分かりやすい正式名称にしましょう。
ステップ3:審査待ち(認証済アカウントの場合)
開設直後は「未認証アカウント」となります。特定の機能を使いたい場合は、別途「認証済アカウント」への審査を申請します。(未認証:誰でも開設可能。認証済:LINE社の審査が必要で、検索結果に表示されやすいなどのメリットがあります。)
初期設定で必ず確認すべき3つのポイント
アカウント開設後、すぐに以下の初期設定を行いましょう。これらは集客効果に直結します。とくに設定すべきポイントは以下の3つです。
- 友だち追加時のあいさつメッセージ設定:友だち追加してくれたユーザーに自動で送られるメッセージです。クーポンや特典を盛り込み、ブロックを防ぎ、初回行動を促しましょう。
- リッチメニューの作成と設置:トーク画面下部のメニューです。頻繁に使う機能やWebサイトへの導線を必ず設置し、ユーザーの利便性を高めます。
- 応答設定の調整(Botと手動チャットの使い分け):問い合わせが多い場合は、Bot(自動応答)を活用し、複雑な質問のみ手動チャットに切り替える設定を検討しましょう。
運用を成功に導く初期目標(KPI)の設定方法

この章では、アカウント開設後に「なんとなく運用している」状態から抜け出し、具体的な成果を出すための目標設定(KPI)と具体的な施策を解説します。
企業が初期に追うべきKPI:友だち数とブロック率
LINE公式アカウントの運用効果を測る上で、特に初期に重要となるKPIは友だち数とブロック率です。
友だち数は、アカウントを登録しているユーザーの総数。リーチ力(情報が届く顧客数)の拡大を目標とします。ブロック率では、配信メッセージに対し、ブロックしたユーザーの割合。顧客とのエンゲージメントの指標で、低ければ低いほど良いでしょう。
初期段階では、とにかく友だちを増やし、その後のメッセージ配信でブロック率をいかに低く保つかが成功の鍵を握ります。
友だち数目標の設定方法と集め方のアイデア
友だち数の目標は、最終的な売上目標から逆算して設定するのがおすすめです。例えば、売上目標 ÷ LINE経由のCV率が必要な友だち数になります。
友だち集めの具体的なアイデアとしては、店舗・店頭での訴求であれば、POP・ポスター・レジ前での声かけ・特典付与などが挙げられます。Webサイトで訴求するなら、Webサイトの目立つ場所に友だち追加ボタンを設置するのが良いでしょう。
また、「友だち追加で10%OFFクーポン」などの友だち追加することで特典を得られる設計にしておくのもおすすめです。
ブロック率の目安と低下させるための具体的な施策
ブロック率の目安は、一般的になLINE公式アカウントのブロック率は10〜20%といわれています。これは業種などによっても異なりますが、ブロック率は低いほど良いので、最初は20%程度を目標とし、数ヶ月運用してみて自社の目標を調整していくのがおすすめです。
ブロック率を低下させるためには、配信内容のセグメント化が効果的。全員に同じメッセージを送るのではなく、属性や興味関心に基づいて配信内容を分けましょう。
また、ユーザーが「多すぎる」と感じないように、週1〜2回程度に配信頻度を抑える、宣伝ばかりではなく、お得な情報(クーポン)や、役立つ情報(豆知識、使い方)を配信し、ユーザーに「ブロックしたら損」と思わせることが重要です。
成功事例:中小企業のLINE公式アカウント活用例
LINE公式アカウントのメリットや、運用方法について理解できたら、具体的な成功事例を見ていきましょう。導入時のヒントになるかもしれません。ここでは、3つの事例を紹介します。

飲食・小売業の成功事例:リピート率向上と顧客体験の最適化(パン・洋菓子店 シュクレ・ヴァリエ)
- 業種: パン・洋菓子店
- 導入前の課題: 新商品の告知が既存顧客に直接届きにくく、リピート訴求が弱かった。
- LINE活用方法: リッチメニューで「限定クーポン」へのアクセスを容易にし、メッセージ配信では当日の焼き上がり情報や友だち限定クーポンを配信。ショップカード機能でリピート購買を促進した。
- 結果: クーポンの利用率が高く、来店頻度の向上に成功。ロイヤルカスタマーの育成に貢献。
- 参考:来店までつながる!あさひ製菓が実践する友だち集め施策とは?
複合施設の成功事例:集客と施設全体の情報発信強化(複合施設 ラ・チッタ)
- 業種: 複合施設(商業施設)
- 導入前の課題: 施設内の複数店舗の情報を一元的に発信するのが難しく、タイムリーなイベント情報が顧客に届きにくい。
- LINE活用方法: 季節のイベント情報や施設全体で使える限定クーポンを定期的に配信。リッチメニューに来場者が頻繁に確認したい情報(営業時間、マップなど)を集約し、利便性を向上させた。
- 結果: イベント開催時の来場者数が増加。情報の一元化により、顧客満足度と集客効果が向上。
- 参考:入り口を増やして、出口を減らす。広告を利用せずに3,400人の友だちを獲得した地域密着サロンのLINE活用
リフォーム業の成功事例:問い合わせのハードル低下と迅速な対応(リフォーム業 Y-Kenshin)
- 業種: リフォーム業
- 導入前の課題: 問い合わせが電話やメールに集中し、顧客が気軽に相談しづらい課題があった。
- LINE活用方法: 「まずはLINEで気軽に相談」を掲げ、チャットを問い合わせ窓口として活用。画像を使った相談の受付や、顧客とのやり取りをLINEで行うことで現場への情報共有を迅速化し、対応スピードを向上させた。
- 結果: LINE経由での問い合わせ数が大幅に増加。特に若年層からの問い合わせのハードルが下がり、商談化率の向上に貢献。
- 参考:最小限の人員で安全に業務運営する、健診センターのLINE活用
LINE公式アカウントの運用でよくあるQ&A

最後に、LINE公式アカウントの運用でよくある疑問に回答します。ぜひ参考にしてくださいね。
Q. LINEとメールマガジンの使い分けは?
- 顧客との関係性によって使い分けるのがベストです。LINE公式アカウントは緊急性が高い情報(セール、クーポンなど)や親密なコミュニケーションに活用し、リピーターとの関係性を構築します。メールマガジンは、情報量が多いコンテンツ(コラムなど)や、じっくりと読ませたい情報伝達に使います。
Q. 公式LINEとLINE公式アカウントの違いは?
- どちらも同じサービスを指しています。「LINE公式アカウント」が正式名称ですが、ユーザーや運用担当者の間では親しみを込めて「公式LINE」と呼ばれることが多いため、同じサービスを指していると考えて問題ありません。
まとめ:アカウントは開設後の「運用」が全て
LINE公式アカウントは、中小企業にとって最も費用対効果の高い集客・販促ツールの一つです。
しかし、ただアカウントを開設するだけでは意味がありません。成功は、本記事で解説した「初期KPI(友だち数とブロック率)を明確に設定し、運用を改善し続けること」にかかっています。
まずはコミュニケーションプラン(0円)でアカウントを開設し、本記事の具体的な手順とKPI設定を参考に、あなたのビジネスの集客・売上向上に活かしてください。
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